top of page

印西市・学校適正配置を考える会通信

印西市・学校適正配置を考える会の事務局から、皆さんにミニコラムをお届けします。ぜひご覧ください。

花センターピース

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.03.17━
印西市・学校適正配置を考える会通信 
発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

適 正 規 模 と は ? ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

 学校適正配置の話でよく目にする『適正規模』ってご存じですか? 学校の適正規模とは、児童生徒数(学級数)の基準となるものです。 『学校教育法施行規則 第41条』では、 「小学校の学級数は、12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態その他により特別の事情があるときは、この限りではない。」 とされています。 また、 『義務教育諸学校の施設費の国庫負担等に関する法律施行令第4条第1項第1号(適正な学校規模の条件)』でも 「学級数がおおむね12学級から18学級までであること」 とされています。

 

 法令上、学校規模の標準は、学級数により設定されており、小・中学校ともに 「12学級以上18学級以下」 が標準とされていますが、この基準は「特段の事情があるときは、この限りではない」という弾力的なものとなっています。 では、11学級以下、または19学級以上の学校はどうなのでしょうか?

 

 まず、学校規模は下記のように分類されています。 過小規模校:小学校1~5学級、中学校1~2学級  小規模校:小学校6~11学級、中学校3~11学級 適正規模校:小・中学校共に12~18学級  大規模校:小・中学校共に19~30学級 過大規模校:小・中学校共に31学級以上 (公立小・中学校の国庫負担事業認定申請の手引きから引用) そして、文部科学省では、『公立小学校・中学校の適正規模・適正配置などに関する手引き ~少子化に対応した活力ある学校づくりに向けて~』にて、過小規模校、過大規模校について下記のように記しています。


■過小規模校について 学校全体の児童数や指導方法等にもよるが、一般に教育上の課題が極めて大きいため、学校統合等により適正規模に近づけることの適否を速やかに検討する必要がある。地理的条件等により統合困難な事情がある場合は、小規模校のメリットを最大限生かす方策や、小規模校のデメリットの解消策や緩和策を積極的に検討・実施する必要がある。
 

■過大規模校について 従来から25学級以上の学校を「大規模校」、31学級以上の学校を「過大規模校」とした上で、過大規模校については速やかにその解消を図るように設置者に対して促してきている。 過小規模校の適正規模化だけでなく、過大規模校も速やかに解消を図るようにと書かれていますね。 これに対して、印西市はどのような対応をしているのでしょうか? 続きはまた次のコラムにて…

ピンク色の花

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.03.26━

 印西市・学校適正配置を考える会通進

発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

適 正 規 模 と は ?その2⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

 前回は、国としての適正規模の基準についてお話ししました。今回は、印西市が基準としている適正規模についてです。

平成28年(2016年)10月に出された『印西市学校適正規模・適正配置基本方針』では、平成28年度の現状として小倉台小が28学級、平成34年度(令和4年度)には小倉台小が34学級になるであろうという推計でした。

 この当時、小倉台小はギリギリ大規模校の範囲に収まっているため、学校適正規模の区分には大規模校(25学級以上)までの区分しかありません。ですが、令和2年度の現在、小倉台小は39学級となっており、当初の予想を超えて既に過大規模校となっています。また、原小も当初の推計では24学級となっていますが、現在33学級で過大規模校となっています。

 

 

 さらに、令和2年12月11日に開催された「令和2年度第1回印西市学校適正配置審議会」では、牧の原小の学校適正配置シミュレーション(案)として、現在18学級で将来37学級になる推計が出ているので、まず29教室へ増築。今後も通学区域の見直しという考えはなく、グラウンドに増築を行う予定としており、37学級からさらに増える可能性はある。と議事録に書かれています。

 

 

ま た、この審議会で配布された『印西市学校適正規模・適正配置基本方針(改訂版)(案)』では、学校適正規模の区分が相変わらず25学級以上が全て大規模校のままとなっており、小倉台小が34学級、原小が30学級と書かれています。(特別支援級のクラスが含まれていません!)

 

 

 グラウンドをつぶしてまで教室を増やして過大規模校化を推し進める一方では、教員の目も行き届き、子どもたちがのびのびと活動をしていた永治小、宗像小、本埜第一小、本埜第二小という過少規模校を次々と閉校し、現在も船穂小をなくそうとしている印西市。

 

 これは本当に学校の適正規模化を進めていると言えるのでしょうか?

ピンクの花を印刷

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.04.01━

  印西市・学校適正配置を考える会通信

      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

小 規 模 校 あ れ こ れ

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

◆小規模特認校とは?

 このメールの最初の方でも話題に上げた『小規模特認校』ですが、ご存知の方はどれくらいでしょうか?

ウィキペディアでは、下記のように書かれていました。

 

 特認校(とくにんこう)とは、自然豊かな環境に恵まれた小規模校を中心にして、同区内の希望した者から通過した者なら入学できる学校の運営体制を示す。また特認制度実施校と呼ばれる場合がある。主に全校学習児童生徒が100人以下である学校で行われている。

 

概要

 本来は、通学区域は住所により決められているが、他学区でも入学できる制度を示す。特認校の運営は県・市・村などに許可をとった上で行う。原則として住所はそのままで、自宅からの通学になる。また、ほとんどの学校自体が全校学習児童生徒100人以下であるため少人数教育が可能である。特認校ではレベルの高い教育などを行っている学校がある。

 

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E8%AA%8D%E6%A0%A1


 

 同じ市内であれば、学区外の地域からの通学が認められる「小規模特認校」の制度を導入することにより、少人数ならではのきめ細やかな指導や、地域の特性を生かした活動などを行う環境を持つ学校で学びたい、学ばせたいと希望する方を受け入れることができ、児童数を増加させることで過小規模化への歯止めと教育の充実化を図る事が考えられます。

 

千葉県内では、佐倉市、白井市、富里市、柏市、野田市、流山市、成田市、君津市、袖ケ浦市、木更津市などで導入されています。


 

◆小規模校は本当にデメリットなの?

 また、WHO(世界保健機関)は、世界各地から「学校規模と教育効果」について研究した論文を集めて多面的に分析し、その結果をまとめとして発表しています。

その中で、学校は小さくなくてはならないとして、生徒100人を上回らない規模が望ましいとしています。

 

100人を上回らない程度というのはどれ位でしょうか?

 小学校の場合:6学年なので、1学年あたり16人以下

 中学校の場合:3学年なので、1学年あたり33人以下

ということになります。

 

 では、日本の学校適正規模・適正配置を語る上でよく言われている大規模校のメリットと小規模校のデメリットは本当にメリット・デメリットなのでしょうか?

これについては、1960年代にアメリカ連邦教育局が実施した教育実態調査に基づき、アメリカの社会学者ジェームズ・コールマンらが1966年にまとめた「コールマン報告」に興味深い事が書かれています。

 

詳しくは下記のリンクのページをご覧ください。

(出典:学校統廃合どう考える? コールマン報告)

http://www.kantendokoro.com/entry12.html


 

 学校統廃合どう考える?のサイトでは、上記のコールマン報告以外にも学校統廃合について、とても分かりやすく書かれているので一読することをお勧めします。

特に「1分でわかる !? 学校統廃合・学校再編 Q&A」(http://www.kantendokoro.com/faq/)はよくまとまっていておススメです!

花の茂み

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.04.09━
印西市・学校適正配置を考える会通信
発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

小 学 校 設 置 基 準 と は

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 学校教育法に基づいて平成14年に文部科学省令として小学校設置基準が定められました。 この中で、「この省令で定める設置基準は、小学校を設置するのに必要な最低の基準とする。」 「小学校の設置者は、小学校の編成、施設、設備等がこの省令で定める設置基準より低下した状態にならないようにすることはもとより、これらの水準の向上を図ることに努めなければならない。」と書かれています。

 この省令の中では、一学級の児童数、学級の編制、教諭の数等、施設及び設備についての基準が定められていますが、必要最低基準とされている小学校設置基準とはどのようなものなのでしょうか? 今回はこの中でも「施設及び設備」について掘り下げたいと思います。

 

 この設置基準の中では、校舎及び運動場の面積等についてこう書かれています。 「法令に特別の定めがある場合を除き、別表に定める面積以上とする。ただし、地域の実態その他により特別の事情があり、かつ、教育上支障がない場合は、この限りではない。」 ここで定められている校舎と運動場の面積は、児童数により決まっています。

 

★校舎の面積  

児童数  面積(平方メートル)

 1~40人  500   

41~480人  500+5×(児童数-40)

481人以上  2700+3×(児童数-480)

 

★運動場の面積

 児童数  面積(平方メートル)  

1~240人  2400

241~720人  2400+10×(児童数-240)

721人以上  7200

 

 校舎の面積は、481人以上も児童数により変動する数値となっていますが、運動場の面積は721人以上は全て7200平方メートルが最低条件となっています。 児童1人当たりで換算すると、 240人は2400÷240で10平方メートル。 720人は上の式に当てはめると、 2400+10×(720-240) = 2400+4800 = 7200なので、これもまた7200÷720で10平方メートル。

 

 このことから、一人当たりの面積は最低10平方メートルが基準となることが分かりますが。小倉台小学1176人。原小学校987人のグランド面積は一人10平方メートル確保されているのでしょうか?

 

 仮に、7200平方メートルのギリギリの運動場だったとして、児童が増えて教室が足らなくなったから・・・とグラウンドをつぶして校舎を増築したらどうなるでしょうか? 児童数に対する校舎の面積は最低条件を満たすことが出来るかもしれませんが、運動場は・・・? そして、どんどん戸建てやマンションが増えている印西市は、これ以上新たに学校を新設する予定(土地)はないと言っています。 少しでも、あれ?これっておかしいのかも?と思えるきっかけになれば幸いです。

(参照:文部省 小学校設置基準(平成十四年三月二十九日文部科学省令第十四号)) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koukijyun/1290242.htm

アジサイ

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.04.16━

  印西市・学校適正配置を考える会通信

      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

小 学 校 設 置 基 準 そ の 2

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

今回も引き続き小学校設置基準についてのお話です。

 

 印西市では、市内の小中学校の敷地面積などがWEB上には公表されていないようなので、GoogleMapから面積を図ることが出来るサイト(keisan)で比べてみました。

今回対象にするのは、過大規模校の小倉台小学校(今年度35(7)学級)と過小規模校の船穂小学校(今年度4(2)学級)です。

 

※文部科学省の定義で「運動場」は、トラック以外にプールや子供たちが遊ぶことが出来る中庭などの面積の合計となっていますが、今回は単純にグラウンドとプールの面積で図ります。

 

 小倉台小学校:児童数 1187名 グラウンド+プール面積 8417.7m²(児童1人当たり約7.09m²)

船穂小学校 :児童数  31名 グラウンド+プール面積 4268.8m²(児童1人当たり約137.7m²)

1人あたりの面積がおよそ17.4倍の差がありますね(゚д゚)!

 

 小倉台小学校は中庭などを全て合わせたら1人当たり10m²はギリギリ確保されているのかもしれませんが、船穂小学校も中庭などを合わせたら、さらに1人当たりの面積は広くなります。

小学校設置基準は平成14年に定められたものなので、それより前に建てられた学校については、当分の間、なお従前の例によることができる。とされているため、法令上違反にはなりませんが、これ以上児童数が増えてさらにグラウンドを潰して増築・・・となった場合は・・・?

皆さんは、どう思われますか?

 

 

 ちなみに設置基準については、小学校だけでなく中学校の設置基準も同じように存在します。

中学校の場合、子どもたちの体が小学生よりも大きくなるので、校舎及び運動場の面積もそれに伴って広く設定されています。

 

うちの子が通ってる学校はどうなんだろう?と気になった方は、下記のリンク先から調べてみて下さいね。

 

 

参考:

文部省 小学校設置基準(平成十四年三月二十九日文部科学省令第十四号)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koukijyun/1290242.htm

文部省 中学校設置基準(平成十四年三月二十九日文部科学省令第十五号)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koukijyun/1290243.htm

keisan 地図をなぞって面積を計算

https://keisan.casio.jp/exec/system/15350955138235

さはしあこ議員の個人質問②小学校の運動場が狭すぎる(2014年9月18日) - 日本共産党名古屋市会議員団

http://www.n-jcp.jp/2014/10/9879.html

フラワーケーキ

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.04.26━
印西市・学校適正配置を考える会通信
発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

大 規 模 校 の 課 題 と 弊 害 ①

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

今回の協議会で参加された方からいただいた資料のご紹介と、それにまつわるお話です。 項目が沢山あるので、数回に分けてご紹介します。

 

1)安全は確保されているか、安全面の配慮は十分か

 

 ◎災害時の避難 ・増築等により避難経路に無理は無いか

(廊下のスペースと避難者数、避難者が殺到し転倒等の二次災害の心配)

・避難場所は十分に確保されているか

・定期的、変則的避難訓練はされているか

~~~~~~~~~~~~~

昨年9月、印西市では市内小中学校等及び市役所に対する爆破予告がありました。 印西市のHPを見てみると、 「爆破予告時刻が23日の12時30分であったことから、安全を確保するため、12時から13時の間、小中学校及び市役所では、児童・生徒及び職員が一時的に屋外へ避難し、安全であることを確認しました。」 と書かれています。 この日は小雨が降る中、それぞれの小中学校で屋外に避難していた事と記憶しています。 この時は屋外(校庭)への避難でしたが、体育館に避難するとなった場合、昨今のコロナ禍の状態で1,000人規模の過大規模校の児童は安全に避難する事が出来るのでしょうか?

 

2)心身の健康を守ることができているか、配慮は十分か

 

 ◎施設設備面 ・水道蛇口数 ・トイレの個数 ・個が休養するスペースは十分確保されているか(図書室、休憩場所、廊下、ベランダ、中庭などのフリースペース等)

 ◎保健室のスペースと養護教諭等の人員は十分か

 ◎カウンセリング体制は十分か(子どもの心の悲鳴を受け止めきれているか)

 ◎子ども一人一人に目が行き届いているか

 ◎コロナ禍、感染防止ができるか

~~~~~~~~~~~~~

 教室が足らないからと増築で対応している印西市ですが、増築することによって、施設設備は十分に配慮されているのでしょうか? また、子ども一人一人に目が行き届いていないという実感を持たれている保護者の話も出ています。

 

3)成長期にある子ども達に運動や健康維持・増進の機会と方策は十分にとれているか

 

 ◎体育館やグランド等の運動できる場所は十分に確保されているか ◎遊びや運動の時間は十分に確保されているか

 ◎施設や遊具等の器具・道具は十分に確保されているか

~~~~~~~~~~~~~

 前回の設置基準でも話しましたが、適正規模を見込んで建てられた学校に増築を行って過大規模化した学校では、児童生徒一人当たりの校舎面積・運動場面積等が著しく狭くなります。 またクラスが増えることにより、特別教室や体育館、プール等の授業の割当てや調整が難しく、教育活動に支障が生じます。 実際に印西市内の過大規模校では、校庭で遊べる日が一日おきになっているという話も聞きます。 コロナ禍で更に運動機会が減り、過密を避ける生活様式となっている現在、増築で乗り切ろうとしている印西市の適正規模・適正配置の基本方針は、果たして本当に子ども達の事を考えられているものなのでしょうか? 少しでも「おかしいな?」と思えるきっかけとなれば幸いです。

ピンクの花

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.05.02━

  印西市・学校適正配置を考える会通信

      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

大 規 模 校 の 課 題 と 弊 害 ②

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

 前回に引き続き協議会で参加された方からいただいた資料のご紹介と、それにまつわるお話です。

項目が沢山あるので、数回に分けてご紹介します。

 

4)教育内容や指導は充実しているか

 

①児童・生徒の実態把握と適切な支援・指導

 

 ◎一人一人の児童・生徒の実態把握は十分にできているか(児童・生徒数/教員・職員数)

 ◎一人一人の児童・生徒に応じた適切な支援・指導はできているか

 

②指導方法は個に応じているか、多様性はあるか

 

 ◎体験的な学習、実験や実習を多く取り入れた学習、外部人材を活用した学習

 ◎個別の学習教材、ネットを活用した学習、グループ学習

 

③主体的な学習や活動・活躍の機会が十分に保証されているか

 

 ◎質問、意見が尊重されているか

 ◎試行錯誤(トライアル&エラー)が尊重されているか

 児童・生徒数が増えれば増えるほど、先生たちが一人一人の児童・生徒に対しての実態把握は難しく、学習指導要領をこなすことでいっぱいとなるため、一人一人の個性や行動を把握したきめ細かな対応は難しくなります。

 

 また、体験的な学習なども人数に応じて一人にかけられる時間や量は少なくなります。

グループ学習のバリエーションは増えるかもしれませんが、『過ぎたるは猶及ばざるが如し』です。

 

 

5)文化的、運動的な行事・活動や集会の機会は十分に確保されているか

 

 ◎集会(全校集会、学年集会、クラス集会、等)

 ◎レクリエーション活動や合唱祭、文化祭、歓送迎会など

 ◎運動会や各種スポーツ大会等で児童生徒の出場や活躍の機会が十分確保されているか。

 保護者の応援・隣席は保証されているか

 

 教室は増築されますが、体育館の拡張はありませんし、過大規模化による増築が進むと校庭は狭くなります。

運動会を例にとると、コロナ禍前の話となりますが、小規模校では全校児童によるリレーや、敬老玉入れ、児童、保護者総出の靴飛ばし競技など、児童だけでなく保護者まで全員に活躍の機会があり、またお昼はみんなでお弁当を食べるというような地域全体での応援がある一方、過大規模化が進む学校では、保護者が運動会で学校に入れるのは自分の子どもが参加する競技の時間だけで、お昼は保護者は近場のお店で食べたりして時間をつぶしているという話を聞きます。

 

 

6)校外学習や修学旅行などの旅行的行事は確保されているか

 

 ◎大人数による弊害:バスの台数、路上・車上での安全確保や配慮、宿泊先や見学場所の確保、日程調整、引率者の確保

 

 修学旅行に関しては、昨年のコロナ禍の中、早々に中止を決めた学校、日帰りで県内旅行に行った学校、1泊で県内旅行に行った学校など様々あったようです。

 修学旅行に行った学校からは、秋の修学旅行を3学期に移動した後、1月からの緊急事態宣言を受けて、何度も日程調整を行ったという話も聞きました。安全確保や見学場所の確保、日程調整など、過大規模化が進めば進むほど難しくなり、制限も多くなるように感じます。

 

 

 過小規模校に対してのデメリットがあるのと同様に、過大規模校にもデメリットは存在します。

しかし、メリットがあるかどうか?の視点で見ると、過小規模校は一人一人に目が行き届きくことによりきめ細やかな対応が出来、一人一人活躍の機会が多くなるというメリットがありますが、大きい(児童・生徒数が多い)ことによるメリットがあるのは、大規模校までなのではないでしょうか?

31クラス以上の過大規模校にとって、果たしてメリットと言えることはどれだけあるのでしょうか?

ホワイトフランジパニの花

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.05.11━

  印西市・学校適正配置を考える会通信

      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

大 規 模 校 の 課 題 と 弊 害 ③

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

前回に引き続き協議会で参加された方からいただいた資料のご紹介と、それにまつわるお話です。

 

7)入学式や卒業式、終業式等の儀式的行事はふさわしいものになっているか

 

 ◎在校生が全員出席できているか、保護者や来賓(地域の方々)は隣席できているか

 

~~~~~~~~~~~~~

昨年からのコロナ禍の影響で、学校の規模に関わらず入学式や卒業式では、来賓は無し、保護者も人数制限の上、在校生の出席は限られたもの(もしくは出席なしや、事前に録画・録音した映像や音声を流すだけ)となっているようです。

 

さらに規模の大きい学校では、密を避けるため入学式も2部制に分けたりなどの工夫がされていますが、前回の5)でもお話した通り、今後コロナ禍が落ち着いたとしても、在校生が体育館に一堂に会するような行事は人数的に無理かと思います。

 

 

8)行事運営や指導において、弾力的・臨機応変の指導や対応ができるようになっているか

 

 ◎コロナ禍でも感染防止に配慮しながら学習活動が十分に確保されているか

 ◎校外活動や野外活動などで、雨天や不測の事態で予定通りに実施できなくなった場合、延期や代替え案による実施がで         

  きるようになっているか

 

~~~~~~~~~~~~~

校外活動や野外活動などは、人数が多ければ多いほど雨天や不測の事態に対しての対応が難しくなります。

プールの授業など、季節と施設が限定されているような活動は尚更です。

 

3回に分けて(過)大規模校の課題と弊害についてお話してきましたが、

沢山のクラスで切磋琢磨しながら学ぶ方が性に合っている子。

少人数の一人一人が活躍できる場で自己肯定感を伸ばしつつ学ぶ方が性に合っている子。

色々な子ども達がいると思います。

 

小さい学校をなくすことは簡単ですが、一度なくなってしまったら、わざわざ小さい学校を新しく作ることはないと思います。

こう言ってはなんですが、同じ市内に過小規模から過大規模まで揃っているところはなかなか無いのではないでしょうか?

子ども達の多様性に合わせて小規模校を選択することを可能にする小規模特認校制度と、柔軟な学区外への通学が安心して行えるようになるスクールバスの運用というのは、既に住んでいる子育て中の市民にも、これから移り住もうとしている子育て世代の方達にも

『住みやすい街【印西】』

を内外にアピールする大きなポイントになるのでは?と思います。

花のつぼみ

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.05.17━
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

署 名 の お 願 い っ て ど う す れ ば ? ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

署名をお願いされることはあってもお願いする側になる機会はなかなかないと思います。(私もです(^^;)) 今回は、署名をお願いするにあたってのポイントをお伝えします。

 

◎始めに伝えたいことを簡潔に 過大規模化、過小規模化が同時に進んでいる印西市の学校適正規模・適正配置を解消したいので、印西市全体の小中学校の適正規模・適正配置の骨子となっている基本方針を見直しを要望するための署名であることを伝えます。

 

◎興味を持ってもらえたら、署名で要望する内容を説明 具体的にこの署名で要望するのは、下記の3点になります。

 

①印西市でも学区に関係なく通うことが出来る『小規模特認校』を導入して、学校を選べる選択肢を増やすこと。(近隣の成田市、白井市、佐倉市、富里市、柏市などでは既に導入済みであることを話しても良いかもしれません)

 

②児童・生徒数に余裕があり、受け入れ可能な小規模校への柔軟な学区外就学を実施するにあたり、子ども達の安全な通学手段を確保するため、市内スクールバスを運用すること。

 

③上記①②により、過大規模化を解消して大規模校の適正規模化と過小規模を解消して小規模校を存続させること。 共感と賛同が得られたら、署名をお願いします。

 

☆署名をお願いする時の注意点☆

 

①書いていただいた名前と住所は、署名活動以外では使用しない旨を伝えます。(個人情報保護法)

②署名は自署(代筆NG)です。

③住所に「〃(同上)」と書くのはNGです。

④不特定多数にお願いする場合、ボールペンや署名記入で使用するクリップボードを除菌シートで拭くなどの感染対策を行います。

 

◎すぐには興味を持ってもらえなそうだったら チラシを渡して、HPやInstagramの紹介。 署名は印西市内外、年齢問わずお願いすることが可能です! 印西市・適正配置を考える会では、5月から8月にかけて署名活動ををどんどん進めていきますので、皆さんのご協力よろしくお願いいたします!

赤い花

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.05.25━
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

署 名 に つ い て

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

今月から署名活動が始まっていますが、お手伝いいただいている方から「こんな時はどうすれば?」という質問があがってきていますので、今回はQA形式で署名についてお知らせします。

 

Q1:署名用紙はどうすれば手に入るの?

A1:印西市民活動支援センターに置いてあります。記入用紙がありますので、枚数とお名前を記入して必要な分をお取りください。

 

Q2:署名出来る人は印西市民の大人だけ?

A2:年齢、市内外問わず可能です。

 

Q3:家族で書く場合、2人目からは住所とか「〃」でいいかな?

A3:「〃」は折角いただいた署名が無効となってしまうので、必ず全員住所の記入をお願いします。

 

Q4:住所を書くのは番地まで必要?

A4:こちらも同じく無効になってしまうので、番地までの記入をお願いします。

Q5:署名のお願いするのが難しそう・・・なんて言ってお願いすればいいのかな?

A5:署名活動をお願いする上での注意点、署名内容をわかりやすく伝えるためのポップを用意しています。裏表になっているので、表側を相手に見せながら自分は裏側の説明を読みつつ署名のお願いをすることができます。印西市民活動支援センターにありますので、ご活用ください。

印西市・適正配置を考える会では、5月から8月にかけて署名活動ををどんどん進めていきますので、皆さんのご協力よろしくお願いいたします!

華道

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.06.02
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

 耳 が 硬 い ? ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

今回は、ちょっと趣向をかえて・・・のコラムです。 新型コロナによる感染症対策として大人から子供までマスクを着けるようになって、早や1年以上が過ぎています。 マスク着用については様々な意見があるので、ここでは是非については語りませんが、マスクって意外と体に負担がかかっているんだなということに気付いて、身体を労わってあげましょう(^^)

 

①耳の硬さチェック(マスクを外して確認します)

・耳を前に倒す(耳ギョーサ)

・耳の上の端と耳たぶをくっつけるようにつぶす

・耳の前と後ろを指でつまんで、裏側(マスクのゴムがかかるところ)をぐりぐりしてみる 痛みがあったり硬さがあったりした方は、耳が硬くなっている証拠です。

 

②耳ストレッチ 簡単なストレッチをしてみましょう! 全部やっても2分程度で終わります。

・イタ気持ちいい程度に耳を前に倒す(耳ギョーザ状態)  5秒×3回

・耳の上側をつまんで上に引っ張る(痛くない程度)  5秒×3回

・耳の真ん中をつまんで横に引っ張る(痛くない程度)  5秒×3回

・耳たぶをつまんで下に引っ張る(痛くない程度)  5秒×3回

・耳の前と後ろを指でつまんで、耳の後ろをイタ気持ちいい程度でやさしくもみもみ いかがですか? 耳がじんわり温かくなってきたら、血行が良くなってきている証拠です。 再度、耳の硬さチェックをして、どれくらい柔らかくなったかな?と感じてみましょう(^^) きっと身体も楽になっていると思います。 身体が硬いと自律神経が乱れがちになります。 子ども達も毎日学校でマスクをつけていて、負担がかかっていると思うので、家族で耳の硬さチェックとストレッチをすることで、コミュニケーションを図りながら、身体メンテしてみてはいかがでしょうか?

花のテーブル

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.06.11
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

小 規 模 校 の 魅 力 と は ?①

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

実際に通ってみないと分からない小規模校の魅力とは? 今回は、小規模校とは・・・的なところでよく聞く話として、クラス替えが出来ない、クラス同士が切磋琢磨する教育活動が出来ない、クラブ活動や部活動の種類が限定されるなどという話がありますが、実際に通ってみるとどうなの??というお話です。

 

☆ALT授業は毎週やるのが当たり前 Instagramでも紹介していますが、小規模校ではALT授業(英語)が一年生から週1~2で行われています。 ALTの先生をやっている方から話を聞くと、やはり月1、隔週でやっている学校よりも英語に触れる時間が多いので、子ども達が前回やったことを覚えていて、振り返りが少なく授業でやれることが多いと言っていました。

 

☆人数が少ないからこその人付き合い技術 また、クラス替えが出来ないからいじめがあった時に逃げ場がない、中学、高校でクラスが多くなった時になじめないのでは・・・と思われがちですが、小規模ならではで一人一人に目が行き届きやすいため、逆にケンカなどをしても逃げるだけでなく仲直りする術を身に着けていきますし、上級生、下級生との異学年交流が盛んに行われるため、学年問わずの人付き合いが上手になります。 (私が小学生の頃、他学年に誰がいるかなんて友だちの兄弟姉妹以外知らなかったことを思うと、1年生から6年生まで全員顔と名前を知っているって凄い!と衝撃を受けました)

 

☆運動会は全員主役! 運動会のリレーと言えば、クラス代表の足の速い子が出るもんだと思っていた私ですが、小規模校では全員参加の全学年リレーが行われます。 全校児童のタイムを計って紅白に分けているので、最後まで勝負が分からないハラハラドキドキの競技です。 さらには、人数が少ないことを逆手にとって?玉入れ競技の後の玉片付け(どちらが先に箱にしまえるか?!)までもが得点ゲットに繋がる競技になったりします。 昨年は新型コロナ対策で保護者や地域の方の参観はありませんでしたが、それまではお昼のお弁当をみんなで外で食べたり、おやつの交換会をしたり・・・。 さらには、保護者参加の本気の綱引き3本勝負(2本先取した方が勝ち)や靴飛ばしなどなど・・・。 子ども達から大人まで全員参加、全員主役!になれるのが小規模校ならではの運動会と言えるかもですね。 小規模校であるが故に様々な工夫があり、他にいないから自分がやらねば!という自主性が育まれていくのだと思います。(誰かがやるからいいや~とならない) 行ってみないと分からない小規模校の魅力はまだまだたくさんあるので、次回もご紹介しますね(^^)

花壇

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.06.26
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

 小 規 模 校 の 魅 力 と は ?② ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

実際に通ってみないと分からない小規模校の魅力とは? その2です。

 今回は、小規模校を取り巻く環境についてです。 HPの賛同者紹介のページで元東京情報大学教授のケビン・ショートさんからのメッセージ(是非一読を!)にもありますが、子供一人ひとりの個性を伸ばして、子供の視野を広げて、すべての子供に自分なりの志と価値観を持たせる教育。このような教育を提供する余裕があるのは、自然と歴史、暮らし、伝承文化に包まれた小さな里山小学校こそ。 印西市内の小規模校は古くから歴史のある学校が多く、地域の方々の様々な協力を受けた授業や体験(梨狩り、田植え、里山での生き物観察など)を行っています。

 

 うちの長男が小1の頃、学校の近くを探検する授業があったのですが、家に帰ってきたら「はい、お土産~」と真竹の竹の子を持ち帰ってきたことがありました。 学校行ってお土産に竹の子を持って帰るとは思いもしなかったので、びっくりしつつも美味しくいただいた思い出があります(笑) そして、小規模校だと人数少ないから、PTAの役員とか必ずやらなきゃならないんじゃ・・・と思う方もいるかもしれません。 確かにその通りではありますが、1学年の人数が大規模校とは圧倒的に違います。 なんなら大規模校1クラスの半分かそれ以下の人数です。 なので、学年代表になったとしても保護者同士の連絡は然程難しくはありません。 学年グループLINEに連絡事項を投げて「質問がなければ返信不要です」と入れれば、あとは既読が何件付くかを確認するくらいです。 それに、学校に行った機会で、担任の先生以外からも子どもの様子を聞けたりして、見知らぬ一面を知ったり・・・なんてことも(^^) 担任以外の先生達も児童全員の顔と名前を知っていて、様子を教えてくれるというのは、小規模校ならではですね。

 

 印西市は小さな里山の小学校と、ニュータウンの大規模な小学校が同じ市内に存在しています。 大きな学校から小さな学校まで多種多様な規模の学校がある印西市。 ただただ小さい学校を潰すのではなく、多様性を持たせて学校を選べるようにすることが、より住みやすい街『印西』をアピールすることに繋がるのではないでしょうか?

ハイビスカスの花

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.07.08-
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

ス ク ー ル バ ス 導 入 に 向 け て ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

先日、千葉県の八街市で下校途中の児童の列に大型貨物トラックが突っ込み、2人が死亡、1人が意識不明の重体、2人が重傷という痛ましい事故がありました。 これを受け、熊谷俊人知事は1日、国に通学路などの道路整備への財政支援強化やスクールバス運行への助成の要件緩和も盛り込み、飲酒運転の厳罰化などを求める要望書を提出しました。 そしてこの事故が起こるよりも前、5月に子どもの登下校の安全を確保するため、全国公立小学校にスクールバス導入を目指す勉強会が自民党内に立ち上がりました。 この「公立小学校へのスクールバス導入に関する勉強会」は、6月から7月にかけて、小此木国家公安委員長、坂本内閣府特命担当大臣や文科省の丹羽文科副大臣などに、登下校時の安全確保のために公立小学校へのスクールバス制導入を求める緊急決議を渡し、申し入れを行っています。

 

先進7カ国(G7)の中で、一般的に公立小学校にスクールバスを導入していないのは日本のみとの事。 諸外国に比べ、日本は安全な国なのかもしれませんが、登下校中に事件や事故に巻き込まれるニュースはゼロではなく、地域の見守りなどだけでは限界があります。 スクールバス導入は現在各自治体単位で行っており、補助制度等もありますが、やはり負担が大きく公立小学校で導入されているところは多くはありません。 ですが、この公立小学校へのスクールバス制導入が国として動くようになれば、遠距離通学を余儀なくされている遠隔地の子どもや、交通事故に遭遇するリスクの高い通学路を通らなくてはならない子どもなど、安心安全な通学が容易ではない子供たちにスクールバスが利用できるようになります。

 

印西市・適正配置を考える会でも掲げている要望の一つ、「スクールバスを運用した柔軟な学区外就学を実施し、過大規模の解消」にも繋がる大事な決議。 国からの後押しが来ると思えば、いい風が吹いている?のかも? 安心安全な通学という面から考えれば、学校の規模に関わらず、印西市全体の問題となってきます。 これをきっかけに、少しでも自分たちの子どもが通う、または通う予定の学校と、印西市の対応について調べて考えてみてほしいと願います。

 

『参考サイト』 産経新聞 5/14「〈独自〉全公立小にスクールバス導入目指す 自民が勉強会発足へ」 https://www.sankei.com/politics/news/210514/plt2105140064-n1.html

 

伊藤信太郎オフィシャルブログ お伝えしたいこと 6/14「公立小学校へのスクールバスの導入に関する勉強会」の緊急決議 https://ameblo.jp/ito-sintaro/entry-12680588116.html

 

かとう鮎子 official site 6/17「スクールバス導入に関する勉強会で申し入れを行いました。」 http://kato-ayuko.net/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%B9%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A%E3%81%A7%E7%94%B3%E3%81%97%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%82%92%E8%A1%8C/

 

教育新聞 7/1「登下校時の安全確保にスクールバス導入を 有志議員「究極の解決」 https://twitter.com/kyoiku_shimbun/status/1410570128136224772?s=20

 

東京新聞 7/2「手をつなぎ、背を支えられ登校 八街児童5人死傷 現場付近、バスで通過」 https://www.tokyo-np.co.jp/article/114106

野生の花

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.07.25-
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

小 中 学 校 の 今 後 を 見 据 え て

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

不動産ニュースのサイトにて、千葉ニュータウン中央駅近く(元々イオンモールの駐車場として使われていたもの)に年内完売を目標としている分譲マンションが販売されているという記事を見ました。

大和地所レジデンスが開発を進めている同駅圏内での分譲マンション第5弾(総数913戸)との事。

 

そして、印西牧の原では、トヨタホームが大規模戸建て分譲地(総区画数136区画)を7/13に報道陣に公開しました。

 

立地的に考えると、小倉台小学校(既に過大規模校)と牧の原小学校(増築2期まで決定、数年後過大規模校化することが教育委員会からの基本方針に載っている)になるかと思います。

 

さらに7/16、文部科学省は、全国の国公私立学校で普通教室の面積を広げるよう、設置者である市町村教育委員会などに促す方針を固めた。というニュースが報道されました。

 

国のGIGAスクール構想により、今春から多くの小中学校でパソコンやタブレット端末が1人1台配備されましたが、いま使われている机の半数ほどを占める旧規格の机(60センチ×40センチ)では教科書と端末を同時に扱いにくい。今後、より大きな新規格の机(65センチ×45センチ)を増やし、対応する電子黒板や保管庫も置くと、子どもの使えるスペースが狭くなる懸念があるとのこと。

 

この記事の中では、教室拡大の他、個別学習やグループワークに柔軟に使える多目的スペース、ICT(情報通信技術)が活用できる新たな図書館、リフレッシュのためのラウンジなどの整備の必要性も指摘した。

とも書かれています。

 

 

ただでさえ、教室が足らないから・・・と、中庭を潰したり、グラウンドの一部を使って増築を進めている中でさらに教室を広げて多目的スペースが活用できる新たな図書館やラウンジの整備などが可能なのでしょうか・・・?

 

新たに学校を建てる用地は無い!と言っている印西市。

小さな学校をただただ閉校するのではなく、今存在する小中学校をいかに活用して、子ども達により良い学びの場を作ることが出来るかを考えるべきではないでしょうか?

今後を見据え、早急に小規模特認校の導入とスクールバスを運用した柔軟な学区外就学を実施すべく動き出してもらいたいと思います。

 

参照サイト

「千葉NTの一等地で100平米マンション」

https://www.re-port.net/article/news/0000066217/

「千葉・印西で雁行型を採用した大規模分譲地」

https://www.re-port.net/article/news/0000066251/

「教室広げて」文科省通知へ 学校の姿を変える理由は

https://news.yahoo.co.jp/articles/07b1b73f9e5273acd40f0b2a816107a8365d86d7

花のバスケット

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.08.13-
  印西市・学校適正配置を考える会通信
      発行:印西市・学校適正配置を考える会事務局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

学 校 を 選 べ る 選 択 肢 を 増 や す

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

 

通常、小中学校では通学区域が決められており、住んでいる場所によりその通学区域内にある小中学校に通うこととなっています。

ただし、この指定された学校については、基準を満たし、かつ保護者からの申請があった場合に変更することができる。と印西市のHPに書かれています。

 

では、その基準とはどんなものがあるのでしょうか?

 

・学期・学年の中途転居

・学童が無い

・「いじめ」等

・住宅の建築・購入等で近々住所が変わる予定がある

・家庭環境(住民票の住所と実際に居住している住所が違う)

・希望する部活がない(中学校入学時に限る)

・災害で仮に住所を異動している

・教育的配慮が必要な事情があり、学区外就学が必要と認められる

 

ざっと書き出すと上記のような基準がHPに載っていました。

 

引越しの予定がある、学童が無いなどは、

「引越す前の学校に継続して通学」

「学童のある学校に通学」

「祖父母の居住する学区の学校に通学」

というように、どこに通うのか?が比較的分かりやすいですが、最後の「教育的配慮が必要な事情があり、学区外就学が必要と認められる」というのは、どのような基準の元にどこの学校に通うのかを決めているのでしょうか?

 

ひとりひとりに目が行き届くような教育的配慮を求めるニーズがあるのであれば、小規模校を軒並み閉校させて、増築を繰り返す大規模校化ばかりを進めようとしている印西市の学校適正規模・適正配置基本方針は、市民の声に耳を傾けていないのでは?と思ってしまいます。

 

また、教育的配慮とは関係なく、小規模ならではのひとりひとりに目が行き届くきめ細やかな対応や、自然豊かな里山体験を求めて、船穂小や本埜小などの100名に満たない(過)小規模校に学区外通学で通いたいと願う子ども達もいるのではないでしょうか?

 

小さな学校から大きな学校まで多種多様な学校が1つの市内に存在する印西市は、便利な街ニュータウンと自然豊かな里山が同居するというその稀なる状況を最大限に活用するべく、小規模特認校を導入し、学校を選べる選択肢を増やして、ますます住みやすい街印西を目指して欲しいと願います。

 

 

参考

印西市HP「区域外・学区外就学」

https://www.city.inzai.lg.jp/0000000137.html

2021.3.17 適正規模とは?
3.26 適正規模とは(2)
4.01 小規模校あれこれ
4.09 小学校設置基準とは
4.16 小学校設置基準(2)
4.26 大規模校の課題と弊害①
5.02 大規模校の課題と弊害②
5.11 大規模校の課題と弊害③
5.17 署名のお願いってどうすれば?
5.25 署名について
6.02 耳が硬い?
小規模校の魅力とは?①
小規模校の魅力②
スクールバスの導入に向けて
学校を選べる選択肢を増やす
小中学校の今後を見据えて
bottom of page